(2008)平成21120 No.2815 20082009年度(第25会報)

会員数 99名  出席者61名  出席率70.7%  前回修正出席率70.7

ビジター紹介(親睦活動委員会 大島勉委員)

 水沼裕治様(ゲストスピーカー)栃木県農政部経営技術課

幹事報告(木村正樹幹事)

 皆様今日は。幹事の木村でございます。2点報告事項がございます。先ずIRの2550地区第3分区IMの開催のお知らせです。皆様に過日お知らせしたかと思いますが、1月31日土曜日3時からホテルニューイタヤで会議が行なわれます。IMと言いますのは、インターシティーミーティングと言いまして近隣の数クラブから集まったロータリアンが、親睦を深める事を主たる目的として相互の出会いを大切にし知り合いを広めロータリーの情報や意見を交換し、ロータリーの奉仕の理想とその実践を行なう為の意欲を盛り上げる会合です。特に入会3年未満の会員の方は、是非親睦を深める意味でもご参加していただきたいと思います。現在23名と人数が少なめですので是非ともご参加をお願いしたいと思います。もう1点ですが、訃報のご案内がございます。当クラブのパスト会長であります花咲實様が、病気療養中のところ1月16日午前9時に永眠されました。享年83歳という事です。通夜が本日20日18時から、告別式が1月21日10時より出棺が12時の予定になっております。場所は、栃の葉

戸祭ホールです。以上でございます。

ニコニコボックス委員会(岡橋尚幸委員)

 誕生祝:田中英志会員 入江恵会員 

 奥様誕生祝:渡辺幸雄会員 田中英志会員

 快出席祝:青木栄久会員

プログラム委員会(田辺勇治委員長)

 皆さん今日は。今日は、こちらの方に書いてありますように「いちご」の話をして戴きます。いちごと言いますのは、全国で栃木県が1番の生産量を誇っています。いちごと言いますと、果物の中でもイメージの良い食べ物ではないかなと思っております。私は浦和の方に住んでおりますが、たまに仕事の関係で東京のスーパーに行く事がありますが、「とちおとめ」が結構多く置いてあります。又お店によりますと「あまおう」「さがほのか」と九州の福岡や佐賀の方で作っているいちごが結構置いてあります。それを見ますと油断をすると栃木も追いつかれるのではないかなと思います。昨年の10月1栃木県の方で「いちご研究所」を作ったと言う新聞の記事が出ていたと思います。これは、生産日本一の座を磐石にする為にと言う事が書いてありました。私は非常に興味を抱きまして、今回栃木県農政部の経営技術課長水沼さんにお越しいただきました。水沼さんは、昭和53年に栃木県庁に入庁という事ですが芳賀町でお生まれになり真岡高校から京都大学の農学部に入学され卒業後県庁に入られました。今真岡市に在住という事です。「いちご王国栃木を守り育てる」と言うタイトルで水沼さんにお話をして戴きます。宜しくお願いします。

卓話『いちご研究所について 〜いちご王国“とちぎ”を守り育てる』 

                  栃木県農政部経営技術課 課長 水沼裕治様

皆さん今日は。ご紹介戴きました県の農政部経営技術課長の水沼です。本日は先ずこのような席にご招待戴きまして誠に有り難うございます。私は農業の技術屋でございまして農業一筋で生きてきたのですが、農業はどちらかと言いますと農業の分野だけで完結するので、どうしても他の分野の方との交流が多くない状況です。その様な中で今後農業を発展させていくためには商工業等の方と強く連携をする事が重要だと、最近では農商工連携として県のほうでも動き出しております。そんな中このような機会を与えていただきまして深く感謝を致しております。今日は「いちご研究所」のお話をさせて戴きます。今私は経営技術課という所におります。農業関係の技術の開発(開発は試験場が行なっているのですが)出来た技術を普及する技術部門を統括する所でございます。昨年4月技術課に移る前農政課と言う所にいまして農業関係の試験研究機関の再編全体を企画する担当でしたので、本日はそのような事も含めまして「いちご研究所」の馴れ初め等をお話させて戴きます。農業関係の試験研究、主に農業の部門、畜産の部門、小さい部門ですが水産もあります。県のほうも行財政改革に取り組んでおり、毎年予算人員が少なくなってきているのが現状です。そのような中で今後の試験場を考えた場合に今まで通りのやり方では中々上手く行かない。選択と集中により強い部門に特化してやって行く事が必要と、昨年は試験研究機関の再編整備に取り組んだと言うわけです。その中で「いちご研究所」も生まれてきたわけです。半面リストラした部分もございます。ですが、リストラだけでは先に進みませんし本県の農業発展につながりませんので合わせて強化する、その強化した部分が「いちご研究所」です。本県の「いちご」の占める位置を申し上げますと、本県の農業産出額は、直近で2600億円ほどす。全国順位で言いますと、ここ数年10番目という事です。過去数年は、14・15番目でしたが、最近は少し上がってきています。その中でいちごの生産額は直近で約270億円、農業生産額の約10分の1を占めております。お米は約800億円でウエイト的には、はるかに高いのですが、皆様ご承知の通りお米は生産調整で生産拡大は期待できません。そのような中でいちごは、本県の農業における重要な位置を占めています。又全国的に見ても産出量は39年間連続日本一です。金額で言いますと、ここ12年連続日本一です。このように試験場再編整備をする中で考えた事は、強いものを更に強くする事が本県農業に重要であろうと「いちご研究所」を、昨年10月1日設置致しました。開所式を10月6日に行ないまして、各マスコミ又NHKテレビの首都圏ニュースでもご放映戴きかなり注目をあび、全国の農家或は一般の企業から色んな問い合わせがきております。その事を先日も職員と話したのですが、問い合わせが職員のやる気を増していると言う意味でも効果があったのかなと思っています。次にどんな事をしているかと言いますとパンフレットの左側が私がお話した事でございます。業務内容は4つございます。1番目と2番目は、今までもやっておりました。今後は更に強化をしてゆき3番目の調査・分析4番目の研修・情報発信・交流は、新しく設けた分野です。1番2番目の強化をして行く話をさせて戴きます。一番期待されているのは、ポスト「とちおとめ」です。とちおとめは、平成8年に品種登録されました。当時品種の開発をしますと、農林水産省の方に品種登録して育成者権と言いまして特許権と同じような権利が発生します。その当時は15年でその権利が切れましたが、現在は25年と特許と同じ年数になっております。15年と言いますと平成23年の11月約3年後に特許が切れるわけです。とちおとめに代わるものをと言う要望も現在強くなってきています。ただ誤解の無い様にお話致しますが、先日あるテレビで、とちおとめは15年を過ぎると味が劣化するとか作れなくなるというような事を報道番組でやっておりましたが、全く関係ございません。15年過ぎますと、県で持っている権利がなくなる為何方でも作れると言う事でございます。県では、この権利を各県・業者さんに売っておりまして今迄に約4〜5千万円の許諾料を得ております。それは、23年になると無くなります。いちごそのものは遺伝子が変わるものではありませんので、味が変わるとか劣化するとかと言う事は一切ありません。現在全国で生産されているいちごの丁度3分の1がとちおとめです。他の3分の2は、他の品種です。それは、佐賀県で作った「さがほのか」福岡県で作った「あまおう」と言う品種で、全国の作付面積の比率で言いますとそれぞれ約10%前後です。面積的には開きはあるのですが、最近静岡のほうでも「べにほっぺ」とか色んな品種が出てきております。とちおとめの味が落ちるわけではないのですが、消費者は新しいものを求める傾向にあると思います。昨年東京の市場関係者いろんな方に調査をしました。とちおとめの味の点では、最高の評価を戴きました。ですが最近の他の品種と比較した場合、形が若干小さい。いちご全体に赤くならない。「あまおう」については、いちご全体に赤く色がつくとおっしゃる方もおりました。その様な事がありまして、新品種の開発に取り組んでいると言う事です。どの様なことをしているかと言いますと、雄花と雌花をかけ合わせ新しいいちごを作る地道な事です。栃木県は現在元になる300種類を超える品種の遺伝子源を持っています。国内では断トツだと言われています。300の内150位は、海外のものです。今から10年ぐらい前に職員がアメリカ・ヨーロッパへ行き、現地のいちごを取り入れたものを新しい品種を作る基にしています。新しいいちごが出来る確率と言うのは人によって異なりますが、確率論ですが10万分の1と言われています。明日出来るか何時出来るか中々わからない話です。ですが少しでもその確立を高めて行くために、少しでも多くのかけ合わせをしてゆくために1年間に1万とおりの苗を植えています。その中で何とかなりそうだという株は、数十だそうです。それを翌年に又選抜にかけてゆく。何年か繰り返しよくなれば大量に作って品種の性能試験をして、それを続けて品種になるという事です。非常に地道な話です。皆さん、いちごの「つぶつぶ」いくつ位あるかご存知でしょうか?1個で100から200ぐらいあるそうです。同じ雌雄かけ合わせで出来たいちごですが、その1つ1つの粒のDNAは全く同じでは無いと言うことです。ですからこの組み合わせによって100種類以上のものがありその中から選抜する。雌雄の組み合わせが100位あると、先ほども言いましたように1年間に1万組み合わせが出来るわけです。その中から選抜してゆくと言う非常に気の遠くなるような話です。1万組の組み合わせと言う規模は、全国的に見ても1番多いと思います。「いちご研究所」を作りましたので、組合せを更に増やしポスト「とちおとめ」が早く出来るよう頑張っています。それに合わせてお話を致します。いちごと言いますのは、大きく分けて2種類あります。言葉で言いますと、一季なりと四季なりです。普通のいちごは一季なりと言って一つの季節になります。今11月から5月位まで実がなっているのですが、実がなる前に寒さを1度与えないと花が咲かないと言う仕組みです。秋から冬になる前に寒さを人工的に1度与え「もう春だよ」と知らせてから、いちごに実をならせます。ですが一年中寒さを知らずに実がなっている品種、これを四季なり品種と言います。この四季なり品種の開発にも取り組んでいます。「とちひとみ」この品種は、いつでもなっている四季なり品種です。味だけを見ますと「とちおとめ」のように一季なりには敵いません。ですがこれの良いところは、いつでも季節を問わず夏でも収穫できる事です。標高500メートル以上の高冷地であれば夏でもいちごを取れます。いちごの需要は、大半が生食です。生食以外に多いのがいちごのショートケーキです。夏場に売られるショートケーキのいちごは、国産ではありません。北海道産も一部ありますが、大半はアメリカ産です。そこを何とか栃木のもので補い、いちご王国として一年中供給できます。又この時期のいちごは今の時期より若干高くその意味でも「とちひとみ」を開発しました。参考までに、観光用の品種「とちひめ」と言うのがあります。平成13年に品種登録し現在県内でも一部作られています。大きさは「とちおとめ」より大きく、味は「とちおとめ」と同等もしくは、それ以上非常に見栄えがあります。一つ欠点は、表皮が柔らかく輸送に耐えられないという事です。ですから観光いちご園の需要であれば、お客様に納得戴けるのではないかと13年に品種登録しました。いちごには生食・ケーキ用と色んな需要があり、それに対応できる専用の品種があっても良いのではないかと、今後ポスト「とちおとめ」の次には色んな需要に応えていくことも大切な事だと思います。また技術の開発も行なっております。いちごは、大半は土に植えて取るこれを土耕栽培と言います。土耕栽培と言うのは収穫の時腰を曲げていちごを取りますので、若い人には余り評判が良くないです。それで考えましたのが高設栽培と言う私と同じくらいの高さで栽培する技術です。養液を人工的に与え、与え方についてはいちごの根のところにクリプトモスと言う杉の皮を置き、そこに溶液を染み込ませます。そのような栽培を現在行なっています。クリプトモスの代わりに石綿も使用することが出来ますが、廃棄の問題もあり直ぐ堆肥になるクリプトモスを使っております。今後の話ですが、現在いちごは10アール当たり5トン・5千キロと言うのが一つの目標です。ですが農家の方では8トンという上限に近い方もいますし5トンに満たない方もいます。技術の差があります。オランダでは、10トン以上取る方もいるそうです。いちご研究所の開発に当たり整理生態温室を来年度作る予定です。植物が実をならす為には、当然光合成をします。それを最大限に発揮し光の量、炭酸ガス、温度、湿度等

コントロール出来る様な温室を作りまして少しでも収量を伸ばす努力をしてゆきたいと考えております。最後になりますが、ここに栃木県のいちご生産の推移があります。これを見ていただきますと折れ線グラフが単収の伸びです。昭和40年ぐらいは、10アール当たり1トンぐらいしか取れませんでした。今は5トン近く取れます。棒グラフの方が、産出額の伸びです。今は270億ぐらいですが、以前は100億にも満たなかったです。今後とも新しい品種の作出或は収量をいかに伸ばすかそのような技術の開発を通して本県のいちご全国一に安住することなく更に強めてゆきたいと思います。いちごが元気だと他の農産物の販売を考えた時に県の農業に与える影響が大きいと考えます。今後は、技術革新或は新たないちご製品開発も皆様方との連携協力と言うのが非常に重要ではないかと思います。私どももこれから農外との交流促進に頑張って行きますので、これを機に宜しくご協力の程お願い申し上げまして私のお話とさせて戴きます。どうもありがとうございました。

 (1月)卓話 ロータリー理解推進月間

 1月27日 栃木県の携帯電話事情について

        粟飯原悟会員          潟eラ 専務取締役

 (2月)卓話 世界理解月間

 2月 3日 SUMIKA Project 〜プリミティブな暮し〜

        田辺勇治会員          東京ガス渇F都宮支社 支社長

 2月10日 現在と未来 〜次の100年を目指して〜

        工藤辰明会員          清水建設滑ヨ東支店 栃木営業所 所長

 2月17日 未定

        唐ア骼j会員          東京電力且キ行役員 栃木支店長

 2月24日 栃木の航空宇宙産業振興について(案)

        南斎好伸様           栃木県産業労働観光部 産業政策課 主幹

 (3月)識字率向上月間

 3月 3日 2009年シーズン開幕にあたって

        松田浩監督           鞄ネ木サッカークラブ

 3月10日 コンプライアンスと経営者の役割について

        永沢透様            永沢総合法律事務所 所長

 3月17日 未定

        大石正弥会員          農林中央金庫宇都宮支店 支店長

 

 

会報委員 田中  彰 会員

写  真 明賀 一博 会員

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