(2013)平成25924 No.3033回 20132014年度(第12会報)

会員数 93名  出席者  64名  出席率 76.3%  前回修正率 83.9

 

≪報告事項 》

ニコニコボックス委員会 中山康委員

 皆さん、こんにちは。この度、転勤の辞令が出まして新潟支店に行く事になりました。宇都宮ロータリー・クラブで3年半お世話になりまして、以前皆様にもお話をさせて戴いたと思いますが日興証券歴代19名の支店長の中で歴代第2位の長さであります。皆様のお陰で長くいさせて戴く事が出来ました。今度新潟に行く理由と云うのは良くわかりませんけれども、多分寒さに耐えられて日本酒が飲めて体が壊れない事だと思います。今度、先程ご挨拶させて戴きました松戸支店から後任の関戸という者が来ますが、見た目は私と違いますが中身は変わらないと思いますので、長くお付き合いして戴けたらと思っております。3年半の中でいろんな委員会活動、震災後気仙沼にご一緒させて戴いたり、昨年はサンマを焼かさせて戴いたり、震災後ある面では一層絆を深く出来たのではないかなと思っております。来月には新潟の方に行きますけれども、近いので又戻ってくる事もありますし皆様方にお出で戴く機会もあると思いますので、是非新潟にお越しの際はお電話を戴ければと思います。本当に3年半有難うございました。

 

プログラム紹介(プログラム委員会 北出幸一委員長)

 皆さん、こんにちは。プログラム委員長の北出でございます。中山支店長、新潟に行かれるという事で、新潟に行ったら越後一会を大切にして下さい。

本日は、会員卓話でございます。印出井歯科医院の印出井院長に「お口と全身との関係について」です。印出井先生の所に患者さんがお出でになると、皆元気になって帰ってゆく「歯医者復活」でございます。印出井先生は、ロータリークラブの冒険王と言われております。「インデージョーク!」

「果たしてどんな話がデンタルトーク!」宜しくお願い致します。

 

卓話「お口と全身との関係について」

              印出井歯科医院 院長 印出井敏英会員

 本日は「お口と全身の関係について」と云う演題で、お話をさせて戴きます。始めに皆様ご存知とは思いますが、歯の基礎知識をお話します。生後5〜6ヶ月頃より乳歯が萠出し、約2.5歳で20本全て萠出します。その後5〜6歳より永久歯が萠出して、約15歳で乳歯は失われ永久歯だけとなり、20歳頃より第3大臼歯(親知らず歯)が萠出してきます。全て完全に萠出すると32本ですが、現在は平均29.1本となっています。

この様に萠出した永久歯は、歯周病・う蝕や外傷等により喪失してゆきます。全体では歯を喪失する原因の第一位は、歯周病で50%となっています。第2位は、う蝕で37%です。年齢別では、15〜24歳の人では喪失の第1位はう蝕で70%、歯周病が10%です。40歳以上の人では、喪失の第1位は歯周病で80%となっています。この様に歯周病による喪失が多くなった原因の一つには食物中にカルシウムが含まれている為に歯周病の原因の一つの歯石沈着が増加した為と云われています。

この表は年齢別1人平均歯数を表したものです。25〜29歳で、29.1本となります。以後年々減少しますが、44歳までは減少率は低いのですが、45〜49歳では1.1本、50〜54歳は1.6本、55〜59歳は

1.2本、60〜64歳は2.3本、65〜69歳は3.0本、70〜74歳は3.1本、75〜

79歳は4.5本とつるべ落としのように永久歯が喪失して80〜84歳では8.9本しか残っていません。歯周病の状態を放置すると歯槽骨の吸収と歯の動揺が起こり、咬合痛が発生して歯を抜くようになります。歯周病は、歯を支えている歯牙支持組織の病気ですので健全歯や治療済みの歯を抜く事になります。歯周症のうち歯肉炎は正常に復帰できますが、歯周病は正常状態には復帰出来ません。では、この歯周病と全身との関係についてお話致します。歯周病は、糖尿病と深い関係があります。又肺炎・心臓病・低体重児・骨粗しょう症などとも関係があるという研究論文が有ります。

心臓病との関係については、歯周病菌が血中に入り心臓の血管を詰まらせ血管壁を障害する事があり、健常者と比較すると歯周病の患者が心臓病にかかるリスクは1.5〜2倍高まると云われています。アメリカでは”Periodontal diseases kill heart”といわれて、手術時に口腔内に重症な歯周病がある時には、心臓の手術を見送る事もあるそうです。日本でも平成22年10月に当時の国立ガンセンター病院が、ガンの手術前には歯周病の治療を行う様に発表しました。それ以来大きな病院では、重症な歯周病の人の歯を抜いて手術を行う事が報告されています。

 次に糖尿病との関係ですが、歯周病の様な慢性疾患が存在するとTNFαが多量に分泌されTNFαがインスリンの働きを抑制する為に血糖コントロールが悪化し高血糖状態になります。歯周病の治療を行い、炎症が消失するとインスリン抵抗性が取り除かれ血糖コントロールが改善します。歯周病の治療を行うとヘモグロビンAICが0.4〜1.0改善すると云うエビデンスが有ります。

 肺炎との関係では、高齢者が肺炎で死亡する事が増加しています。肺炎のうち肺に口の中の細菌が入り込み炎症を起こすものが誤嚥性肺炎や嚥下性肺炎と云われるもので、肺炎を起こした患者の肺から歯周病菌が高い頻度で見られる事から関連性があると云われています。このグラフは、日本人の2011年度の死亡者数のグラフです。肺炎は、前年度の4位から3位に上昇し年間約

124,749人の人が死亡しています。その内肺炎による全死亡者数の95%が65歳以上の人です。肺炎の予防には、3度の食事、適度な運動、適度な睡眠などの他に禁煙・誤嚥の防止・口腔清掃・慢性の基礎疾患の治療・肺炎球菌ワクチンの接種などが有ります。骨粗しょう症の人は、そうでない人に比べて歯周病にかかっている場合の歯槽骨の吸収量が多くなり歯周病の進行が促進されると云う報告があります。骨粗しょう症の治療薬のBP系薬剤(ビスホスホネート系薬剤)を服用している人の歯を抜歯すると顎骨壊死になると云う報告があります。原因は今でも不明です。顎骨壊死の発生頻度は、経口薬では0.01〜0.04%、注射薬では0.8〜12%と幅が有りますが、抜歯施行例は保存治療に比べて10倍に頻度が増えると云われています。又近年は経口用BP系薬剤の3年以上長期投与患者と悪性腫瘍治療などに用いられる静脈注射用BP系薬剤投与患者に於いては、抜歯しなくても顎骨壊死のりクスは高まると云われていますので開業医では、一応抜歯禁忌となっています。

低体重児出産との関係では、歯周病が進行するとプロスタグランデンE2が増加し、この物質が陣痛促進剤として働くので歯周病と低体重児出産との関係が注目されるようになっています。

今、酸が歯を溶かすことが問題となっています。口腔内に食物残漬があると、酸産生菌が酸を作り出しその酸が歯を溶かしてしまうのがう蝕です。しかし今清涼飲料水の多量摂取により、歯が溶ける事が日本で起こっています。歯は、PH=5.5以下では全ての人の歯が溶けます。清涼飲料水は殆どPH5.5以下ですので、摂取する時にはだらだらと長時間をかけて飲まない等気をつける必要があります。

―まとめ―

 脳の研究者によると咀嚼や唾液の分泌・発音等には、大脳新皮質の広い部分を使用しています。又昔から手を使う事は脳を刺激すると云われている様に、手を使用する事も脳の広い部分を使用しています。ところが現代人は1回の食事の噛む回数が昭和の始めの半分以下の620回位となっています。今は柔らかいものが多く、一口で10回ぐらいしか噛みません。昔から一口で30回噛む事と云われますが、30回(約30秒位)噛むと発癌性物質も中和される事が知られており又脳を活性化させる事も出来ます。又外国ではジャンクフード(高カロリー低栄養食品)には、税金をかけてなるべく控えさせる様な政策をとっています。又アメリカ・ニューヨーク州では、今年の3月にソーダ―制限の発布撤回等もあり食について色々問題が起こっていますので、皆様も少々注意される方が良いと思います。

本日は、ありがとうございました。

 

--------------------------- 今日のメニュー -----------------------------------------

ハンバーグステーキ・きのこソース

ワカメとねぎのスープ

 

 

 

 

 

 

 

 

2013-2014年度 卓話

【9月】

 24日 「お口と全身との関係について」  会員卓話

      印出井 敏英 会員        印出井歯科医院 院長

【10月】

  1日 「交通安全を考える」

      加茂田俊之氏          オリックス自動車潟潟Xクコンサルティング部

  8日  振替休会

 15日 「未定」

      奥本雅之様           東日本電信電話 栃木支店長

 22日 クラブフォーラム

 29日 「未定」             会員卓話

      播摩聡会員           播摩建設椛纒\取締役

 

会報委員 田部井 純 会員

写  真 宮本 隆昌 会員

 

メールアドレス:u-rc01@silver.plala.or.jp

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