(2015)平成27120日 No3093回 20142015年度(26会報)

会員数 101名 出席者69名 出席率73.4% 

    

ビジター紹介(親睦活動委員会 矢治和之副委員長)

 水沼裕治様(ゲストスピーカー)

 

会長挨拶(大塚秋二郎会長)

 早いもので平成27年新年になって早や3週間が経ちました。毎日「寒い」とか「風邪だ」とかの話ばかりですが、いよいよインフルエンザの季節になってきました。皆様十分気をつけてお過ごしになって下さい。当クラブに米山記念奨学会から、米山功労者及び功労クラブ表彰の感謝状が参っております。宮本隆昌会員

 

ニコニコボックス委員会(金山典生委員)

快出席祝:佐藤行正会員 片山辰郎会員 関戸優会員

奥様誕生祝:播摩聡会員

インターアクト委員会残金

 

プログラム紹介(大矢裕啓委員長)

本日卓話を頂きます水沼様をご紹介致します。栃木県農政部長水沼様ですので、本日の食事は、那須の三元豚をご用意させて頂きました。水沼様は、昭和53年栃木県庁に入庁されました。農政一筋ですが、その間3年間企画の方に行かれました。栃木県芳賀町のご出身です。いちご・三元豚どんな話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します。

 

卓話「栃木県の農業の現状と課題」

             栃木県農政部長 水沼裕治様

 皆様、明けましておめでとうございます。ご紹介頂きました県農政部長の水沼です。宜しくお願い致します。実は私この会に読んで頂くのは2回目です。若かりし頃、二荒山会館で例会をしていた時、東京ガス栃木支店長さんのご紹介を頂きましていちごの話をさせて頂きました。

私は農業一筋です。私の父は85歳ですが、83歳までいちごを作っていました。いちご屋の「せがれ」です。農業一筋できました。最近は商工業の皆さんとのお付き合いが非常に増えています。1つは、県の方で「フードバレーとちぎ」という事ですすめています食の振興で、商工業の皆様とお付き合いをさせて頂いております。更に企業が農業に参入するという事で潟Cオンさんも宇都宮で現在10ヘクタール位野菜を作っております。付き合い場合は、お互いの事を知る事が重要だと思いますので、私共本県の実情現状をお話させて頂きます。レジメを用意しましたので、それに沿ってお話をさせて頂きます。

栃木県農業の概要です。全国から見た栃木県農業の状況です。土地・農業をやる人・農業の産出額平成25年度は、2,690億円全国で9位です。本県の工業製品出荷が12位です。本県は農業と工業のバランスが取れた県です。主業農家、平成22年栃木県は11,015戸で全国第10位、基幹的農業従事者平成22年栃木県は62,600人で全国第13位です。

新規就農の動向では、担い手の確保が課題です。主業農家平成22年11,015戸全国10位で、現在新しく240名位農業に就いてもらっています。1人の方が40年位働くとします。

毎年250人の方が就農して頂ければ、10,000人の農家がクリアできるという事で、それを目標にしております。残念ながら最近若い人の就農よりは年いった方の就農が増えているという事で、250人では足りないかなと。あと少し増やす必要があるのかと考えている所です。

他産業従事後就農(Uターン)や新規参入の増加傾向がでています。どういう形で就農されるかというと、一番多いのがUターン就農です。最近は、新規参入があります。他の分野から農業に参入される方が増えています。今年でいうと41名の方が新しく農業に参入しております。特に多いのが、いちご関係で入って来ています。農水の副大臣が、新規関係で昨年視察したいとお見えになりました。東京から本県に入ったいちご農家を視察して頂いたのですが、東京の飲食店で店長をされた方もおりました。又日本IBMの研究者が農業をされるようになりました。広島の方から夫婦で来て、栃木でいちごを作っています。最近この様な方が増えています。この様な方には、技術・指導・資金等色々な形で支援強化をしている所です。この様な方々が本県の農業を更に前進させてくれるのかと考えております。

 経営作目別では、園芸品目が2/3を占めています。園芸品目は、施設野菜・いちご・露地野菜・果樹・花きです。後は、稲・麦・大豆とか、酪農・肉用牛・養豚は若干少ないです。企業が参入するのも、大半が園芸品目です。といいますと、一番儲かる部門と言った方が良いかも知れません。その中でとりわけ、いちごに人気があります。それだけ収益性が高いというのが、一番かも知れません。いちごの場合、何も持ち物が無くていちごを始めたいといった場合、1000万円あれば始められます。他の作物は、1000万円では出来ません。お米の場合、コンバインの機械1台で

1000万円です。5000万円から1億円の投資が必要です。いちごは、1年目から取れますので非常に人気があるゆえんです。

 農業生産の動向を見てみましょう。このグラフは、昭和60年からの本県農業産出額のグラフです。米麦・園芸・畜産のウェイトを書いてあります。渡辺文雄知事が就任したのが昭和59年12月でした。渡辺知事は、農水省事務次官をされていました。当時、昭和60年の本県の状況は、米麦が中心でした。知事が来られて、もっと儲かる農業をしなければいけないと首都圏農業という事で園芸の振興を図りました。それから30年過ぎました。平成25年は、出荷額が減りました。これは、米が安くなりました。その分だけ下がりました。現在皆さん、TPPの話はご承知だと思います。立場の関係でいろいろあると思いますが、TPPで関税が無くなると農業サイドで考えて困るのは、米と畜産です。そういう事を考えますと、園芸はすでに輸入関税3%位しかないので仮に0になっても影響は受けません。県としては、この園芸に力を入れるという事をこれまで通り今後もやって行こうと思います。

 次にとちぎの農産物産出額ベスト10です。1位米、2位生乳、3位いちご、4位豚、

5位肉用牛、6位鶏卵、7位トマト、8位もやし、9位乳用牛、10位ニラ です。最近園芸で伸びているのは、トマトです。最近30代のトマト農家で年間1億円の売上がある農家が、2・3軒でました。トマトは成人病に良いというCM等があり非常に需要が伸びています。本県が全国で上位を占める農産物です。全国1位は、いちご・かんぴょう・麻・二条大麦です。全国2位は、陸稲・ニラ・コンニャク芋・乳用牛です。全国第3位はシクラメン。全国第4位は六条大麦。全国第5位は日本なし・トマトです。いちごは、昭和43年以降生産量日本一です。全国で栃木県とは?と聞くと、1日光・2いちごです。いちごには予算人員を投入して、県のブランド力を上げています。次にスカイベリーと云ういちごがあります。栃木県には前に「女峰」という品種がありましたが、九州の「とよのか」という品種に負けてしまいブランド力が落ち、その後出てきたのが「とちおとめ」です。平成8年に品種登録しました。次に県が作ったのが「スカイベリー」です。スカイベリーの特徴は、全国で唯一のいちご専門研究機関である「栃木県農業試験場いちご研究所」が17年の歳月をかけて10万株以上の中から開発した極めて大粒で25g以上の割合が2/3を占め、年間収量は「とちおとめ」より多くなります。形は綺麗な円すい形、色は濃橙赤色で光沢があります。味は「甘さが際立ち、ジューシーで上品な味わい」が特徴です。スカイベリーの名称の由来は「大きさ・美しさ・おいしさの全てが大空に届く様な素晴らしいいちご」という意味が込められて、本県にある百名山の一つ「皇海山(すいかいさん)」にもちなんでいます。最近はICT技術を使ってこんな事をやっています。昨年100軒の農家で作りました。全て調べて序列が付いています。ベスト10は、常時温度・湿度・土の湿度・土の温度・COの濃度等、常時観測できる装置を付けました。それを分析して一番良い農家の状態を再現する、それをマニュアル化しました。今年度は一歩進めまして、新しく作る人が美味いいちご農家がどういう温度管理をしているか?すぐ分かるように新しい農業者がタブレットを見ると全てわかり、それを真似する。こういうICT技術を導入しました。お陰様で、今年度3年目を迎えました。平成27年産は、農家数184戸

12.2ヘクタールで栽培され11月7日から本格販売がスタートしました。百貨店や果実専門店を中心に販売し、高級いちごとしてブランド化を図っていきます。消費者や販売店からは、果実の大きさや形の美しさ食味の良さ等について、高い評価を頂いております。参考までに「なつおとめ」があります。夏に採れるので「なつおとめ」です。平成21年から試験栽培を行い、23年から本格栽培が始まりました。中まで赤いです。一昨年天皇陛下が那須に来られた時、「なつおとめ」を作っている農家をご覧になりました。

 最後に「ニラ」についてお話させて頂きます。全国第2位です。1位は高知県です。ニラ奪回運動という事で取組んでおります。栃木県は餃子日本一です。餃子の中に、このニラを使用して頂きたいと思います。これからの農業は産業の一部ですので、商工業との連携を上手くやって行く事が伸びる原因かと。商工業の皆さんと今後とも連携を深めながら、新しい商品の拡大に努めていきたいと思っております。今月マロニエプラザで「とちぎ食と農の展示・商談会2015」をやっております。本県の農産物を活用して出来た色々な商品を、バイヤーさんに展示商談をやっております。本県の農業振興も商工業の関係者の皆さんと一緒に手を携えながら、頑張って行きたいと思います。

今後とも宜しくお願い致します。

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【今日の料理】

那須三元豚のグリル エスティバルソース

ブイヤベース風スープ 

サラダ ライス

コーヒー

 

 

 

 

 

 

 

2014-2015年度 卓話

2015年1月】

 1月20日 「栃木県の農業の現状と課題」

       水沼裕治様          栃木県農政部長

 1月27日 会員卓話

       小池美源会員         野村證券渇F都宮支店 支店長

 

会報委員 畑 剛司  会員

写  真 飯村 悟 会員

メールアドレス:u-rc01@silver.plala.or.jp

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