(2017)平成29131日 No3185回 20162017年度(27回会報)

会員数 108名 出席者70名 出席率 72.9% 

 

ビジター紹介(親睦活動委員会 関口快太郎副委員長)

 齋藤信行様

 

会長挨拶(石島洋会長)

 皆さん、こんにちは。昨日は、気持ち悪いくらい暖かかったです。本日は、又元に戻ってしまい体調を整えるのが難しいです。本日はテーブルミーティングが多いようです。インフルエンザ等で出席をキャンセルされる場合は、席が予約制になっておりますのでテーブルの皆様で融通し合って楽しんで頂けたらと思います。 本日も宜しくお願い致します。

 

ニコニコボックス委員会(田中康明委員)

 誕生:菊池芳幸会員

 快出席:藤澤智会員

 渡邊肇会1月中旬より人生初の入院生活を送り、先週無事退院しました。

        健康のありがたみを痛感しました。

 齋藤幸一会員:ホワイト企業 人間力大賞受賞

 A・Fテーブルミーティング:

         昨日テーブルミーティングを「明日香」で行いました。「フグ」良かったです。

 

プログラム紹介(プログラム委員会 吉田稔委員長)

 皆さん、こんにちは。本日は、会員卓話でございます。小林健二会員によります「病院におけるBCP」と云う演題で卓話を頂きます。小林先生のご出身は、東京都 慶応大学医学部をご卒業され皆様ご存じの通り栃木県済生会宇都宮病院の院長それから済生会宇都宮病院看護専門学校学校長も兼務されています。それでは、宜しくお願い致します。

 

卓話「病院におけるBCP」

          栃木県済生会宇都宮病院 院長

済生会宇都宮病院看護専門学校 学校長  小林健二 会員

 皆様、こんにちは。済生会宇都宮病院の小林でございます。本日は卓話の機会を与えて頂きまして、誠に光栄に存じております。

BCPという言葉につきましては、後程ご説明させて頂きます。

 この1年の地震を振り返ってみますと、4月に熊本地震が起こりました。死者が157、傷者が

2153人、その後も10月、11月、12月とマグニチュード6以上の比較的大きな地震が続いております。東日本大震災の余震とみられています。いつでも直下型の地震が起こり得るとみられておりますので、それに対して準備をしなければいけないと思っております。BCP事業継続計画という事になります。従来防災計画というのは、人命・建物など資産を守る計画の事です。近年はこれに加えて事業をいち早く復旧させるという事を組み入れたものがBCPという事です。病院やライフラインに関係する電気やガス通信といった事に関係する所は、BCPを計画しているところが多いと思います。BCPに関してのスライドです。災害が起きた時には通常業務から対応力がダウンして、1ヶ月ぐらいかけて徐々に復帰すると云う曲線を描く訳です。BCPを取り入れることによって、生命を守る・建物を守る優先順位を付けた事業計画、物資などの補給等を協定で結んで置くプランを立てることによって、このように曲線が上の方に向かい時間が短くなるという利点があります。ところが病院に関しては、企業とは大きく異なっております。発生直後から3日間ぐらいで多くの患者さんが押寄せてきます。それに加えて建物とか職員に被害があった場合には、それ以外の対応も含め目いっぱいになってしまいます。早期の対応と普通の状況に戻って来るそれまでの期間をどの様に受け入れるか、計画を十分に立てなければいけません。通常救急医療というのは、医療資源に制約が少ない場合は、来院した患者個人に最良の治療をする事が原則となっていますが、災害が起きて1度にたくさんの患者さんが来てしまう場合には、医療資源は制約を受けてしまい個人・個人に最良の対応をとるという訳にはゆきません。最大多数の人に最良の対応をという事になります。たとえば体の機能より命を優先する事が必要となってきます。それが災害医療の特徴となります。3日間位を何とか乗り切り、後は通常の医療に近いものを提供しなければなりません。これに関しては、外部の支援が必要で重要な事項になってきます。災害医療体制につきましては、平成7年の阪神淡路大震災では避けられた被災者は500人以上いると言われています。同じ年の3月20日地下鉄サリン事件があり、今迄になかった災害(テロ)が起きました。これらを経験して厚労省が災害医療体制の充実を通知しました。そして各県に災害拠点病院が設置されました。災害に対する準備というのは、どんな事が考えられるかと言いますと、自然災害としては地震・風水害・噴火と色々なものが有ります。人為的な災害としては、火災・大規模な交通事故・爆発・テロ・原子力災害、それからNBC災害、戦場テロに関するものですが、放射能・生物兵器・化学兵器に関する災害が有ります。準備として何を対象とするかと言いますと、規模の大きさとしては地震が第1です。特殊な対応を必要とするものとして、NBC災害が有ります。ここで地震について考えてみます。昭和・平成に発生した地震のうち、マグニチュード7クラスの地震が49回で1.8年に1回の割合で起きています。死者1000人以上の地震が9回、10年に1回以上の割合で地震が起きています。記憶というのは、5年10年で薄れていくと言います。今記憶にあるのは東日本大震災で、阪神淡路は少し遠いところに感じます。そして明治迄さかのぼりますと、5000人以上の死亡があったのは濃尾地震・明治三陸地震それから関東大震災です。阪神淡路大震災・東日本大震災も5000人以上は亡くなっています。被害は関東大震災では、10万人以上の死亡者10万人の被災者がおりました。栃木県で起きる地震を考えますと津波の被害は考えにくいので、直下型が想定され、起きた場合には死傷者もそれなりの数になるのではないかと思います。栃木県と宇都宮市で両方防災計画を持っているのですが、地震の想定規模として宇都宮市が考えているのはマグニチュード6.9の直下型、栃木県はマグニチュード7.3の直下型を想定しています。又栃木県が想定している震度としては、宇都宮市が震度7西の方に震度の強いところが偏っています。これは地盤の関係かと思います。例えば茨城で地震があった時に、鹿沼が震度4で宇都宮が震度3という事がよくあります。西の方が、震度が大きいという事があります。想定される被害として宇都宮市が震度6.9の場合、全壊は9800、死者610人、負傷者7000人、重症が1000人、1日目の避難者が40000人です。県の想定によりますと全壊が70000棟、消失戸数8000、死者が3900人、負傷者32000人、重症が6700人、1日目の避難者が19万という想定です。耐震化が100%行われたとしら、この五分の一又は六分の一に減るのではないかといわれています。被害状況は時間帯季節によっても異なるのではないかと思います。実際済生会で災害計画を立てた時、どの位の患者さんが当院に来院するのか想定してみました。1000人位は来る可能性があるのではないかと思われ、重症以上の治療を必要とする人が300人以上来るのではないかと、通常の救急外来に見える重症者は多くて1日30人ですから、10倍ぐらいの患者さんが見えるのではないかと思います。災害マニュアルに記されているこのように機能を持った部署が機能をしっかりと果たす事になりますが、指揮命令系統をつかさどる災害対策本部をしっかり立ち上げる事、あとは安全を確保し情報収集、診療を継続できるのか、避難しなければいけないのかの判断、多数の重病者を振り分けるトリアージ、そして医療資源を確認して治療に臨む、それが難しくなった場合は転院とか搬送を考える。災害時には、災害対策本部のほか多数の部署を直ちに立ち上げることになると思います。DMATという言葉を聞いたことがあるかと思います。医師や看護師又それ以外の医療職及び事務員で構成され、大規模災害や多傷病者が発生した災害現場に48時間以内に活動できる専門的な訓練を受けた医療チームです。済生会は、3チームを結成しております。又ライフラインですが、どの企業でもやらなくてはいけないと思います。病院としては、最低3日分は自力で何とかしなければならないと考えています。これからは、実際の災害訓練等の話をさせて頂きます。災害訓練は、平成20年から毎年年1回行っております。参加者は150人から200人、土曜日の午後4時間を使って行っております。訓練の後、必ず反省会もしております。災害マニュアルで皆に覚えておいてほしいと言っている事は、大地震震度6弱以上の場合は自動召集です。連絡網は行きません。災害対策本部は、院長、副院長又各部の部長が集まって色々な支持を出します。各病棟からは、患者・職員の安全確保それからライフラインの損害がないかを報告し本部の前のホワイトボードに集計します。最終的には災害対策本部で、方針の判断を下します。トリアージタッグは重症度を記載して、患者さんの右手首に付けます。院内のベッドがすべて塞がってしまった場合は、仮設のベッドを利用します。反省会は、150人から200人位集った中で1時間位かけて行っています。電気の停電・断水又エレベータが停止した時等の状況に応じて、机上の訓練も行っております。患者さんを移動させる訓練、特にエアーストレッチャーで移動させる訓練もしております。車いすを使える人は、イーバックチェアーを使って移動する訓練。更に重症患者はヘリによって、輸送されます。又NBC災害による患者の場合は、外にテントを建て、防護服を着た職員が運ばれてきた患者をシャワーで洗浄をします。洗浄が終わった患者は、病院の中に入れます。自衛隊のヘリを使って、患者と医療器械の搬送を行ったりします。東日本大震災では、済生会宇都宮病院は商用電源が22時間使えず非常用電源等で大部分は保たれたのですが、稼働出来なかった機器などが有りました。その後の計画停電も数回有り、様々な対応に迫られました。震災後はこれらの問題点に対策を行いました。今後はアクションカードを使って自動召集されてきた職員がそのカードを見て、どこに行ってどういう業務をすれば良いのか、説明を聞かなくとも分かるようなカードを使います。

熊本地震の検証では済生会グループによる支援が比較的円滑にできたと思われます。今後は地震直後から周囲の組織による支援体制を計画に盛り込むことが大切です。

 

最後になりますが、済生会では新館を建設しています。管理棟と外来棟が出来た時には、災害時入院患者を収容できる外来化学療法センターと災害時の対策本部を設けられるようしております。2階の講堂も移動式の観覧席で仮設ベッドとなります。

阪神淡路と東日本は被災形式が全く違っておりまして、常に想定と違う問題は起きるという危機感を持っています。準備訓練で完全とはいきませんが、やらないよりやった方が良いと思います。重要な事項に関しては、訓練を繰り返すことでみんなに浸透してきています。いつでも・どこでも・活断層のないところでも大地震は起きるという事を肝に銘じて、災害対策をしていくという事になります。以上です。ご静聴を有難うございました。

 

【1月】

1月31日 会員卓話「病院におけるBCP」

      小林健二会員  栃木県済生会宇都宮病院院長

済生会宇都宮病院看護専門学校 学校長

  【2月】

2月 7日 会員卓話「ICTの動向等について」

      村田和也会員  東日本電信電話梶@理事 栃木支店長

今日の食事

鮪丼 小鉢(馬肉と大根の煮物)

 赤だし汁

 

 

 

 

 

 

 

 

会報委員 小林  宏 会員

写  真 矢治 和之 会員

 

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